それは「着る、かぶる、絡まる、巻き上げる」のような直接的な意味を持ちます。
装うは、比喩的によく使われる言葉です。私は私の体を纏っています。私は生涯にわたって私の体のすべてを見ることができません。私の体を構成 する組織は更新され続け、いつか消えてしまいます。中身のない体は残らず、体のない中身はどこに行くのですか?
それは存在し続けますか? ヘビやセミのように、彼らの外層の大部分は一度に剥がれ落ち更新されます。
残っているものは死体ではありませんが、それはまだ動物の完全な形をしており、生きていません。これは生きていた証なのでしょうか?私が生きていた証は存在するのでしょうか?
「まとう」は、「待っていたい」のようにもきこえます。私は私の死を待っているのかもしれません。
「つきまとう」は、いつも私についてまわり、死 ぬまでいつまでも離れず、絡みついています。
「そうまとう」は、様々なビ ジョンが脳裏に現れては過ぎ去っていきます。死を覚悟した瞬間に去来するといわれる目眩く過去の記憶についてです。 「まっとう」は、「完了する」ことを意味します。 私は人生を全うします。
- 振付:三東瑠璃
- 音楽:熊地勇太
- 照明:櫛田晃代
- 衣裳:稲村朋子
- 初演:2016年11月 セッションハウス(東京)
