【笠井叡氏振付によるデュオダンス】





初演:2024年1月
上演時間:64分
演出・振付:笠井叡
出演:大植真太郎、三東瑠璃
ピアノ:大瀧拓哉
音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
照明:櫛田晃代
音響:福岡功訓(Flysound Co.)
衣装協力:SOMARTA、稲村朋子
笠井叡が振り付け、三東瑠璃、大植真太郎が踊る究極のデュオダンス。身体の創造性を追求しているダンス・モンスターたちが、バッハとベートーヴェンのピアノ曲に挑む。音楽の多様性を紡ぎ出す演奏は、大瀧拓哉。言語や思考を超え、「誰でもないもの」が立ち上がります。
NOBODY IS HERE タイトルについて
今の時代ほど、自分が自分である、というアイデンティティーが崩壊していく時代はかつてなかった。生物学的な男性・女性のジェンダー的区別も、自分以外の誰も決定してはくれない。自分が生者であるか死者であるかの決定すら、危うくなりかけている。今が現実であるのか、夢の中の世界であるのかも含めて、外側から自分のアイデンティティーを確立してくれるものは、もはや消滅しつつある。
Nobody is hereはその意味で、「ここには誰もいない」ではなく、「ここに<誰でもないもの>がいる」としたい。そしてこの「誰でもないもの」とは、自分のカラダに関してのみ、有効なのではなく、カラダを持つすべての人間に対して有効なアイデンティティーであると思う。
笠井叡 –
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